ここでは、20代が無料で利用可能なプログラミングスクールについて、内容、受講条件、有料のプログラミングスクールの違い、プログラミングスクールの選び方について解説します。

これを読めば、数あるプログラミングスクールからどれを選べばよいのかが分かるようになります。

お金をかけずにプログラミングについて学習したいが、どのプログラミングスクールを選べばよいのか悩んでいるのであれば、この記事を参考にしてみてください。

20代無料のプログラミングスクール一覧

まずは、無料で利用可能なプログラミングスクールを5つ紹介します。

GEEK JOB

1つ目は、GEEK JOBです。東京の四ツ谷、九段下に教室を構えている通学形式のプログラミングスクールになります。また、現在は新型コロナウイルス感染防止の観点から、オンラインによる学習も行っています。

最短で1カ月の学習期間でプログラミングについて学習し、エンジニアとして転職できるのが特徴です。

学習内容はWebアプリケーションの開発がメインになります。学べるプログラミング言語は、PHP、Java、Rubyのいずれかから選択することになります。

プログラミングの基礎から学習していき、最終的にはオリジナルのサービスを企画、設計、実装していきます。そこで作成したサービスは、ポートフォリオの作成が含まれており、面接で企業にアピールするために活用できます。

また、転職エージェントとして多くの企業を紹介しており、転職率は97.8%となっております。

侍エンジニア塾 転職コース

2つ目は、侍エンジニア塾の転職コースです。東京渋谷にある教室に通う形式、またはオンライン学習が可能となっています。

侍エンジニア塾では、受講者の学習するうえでの最終目標から逆算する形で学習を計画する、オーダーメイドカリキュラムを採用しています。受講者一人ひとりに合わせた学習計画を練ることで、効率よく学習ができます。

また、カリキュラムの中ではオリジナルのWebサービスを企画、設計、実装する実習も含まれています。この実習を通してプログラミングスキルがより一層磨かれると同時に、その成果物を転職活動時に企業に対してのアピールに活用できます。

学べるプログラミング言語は、JavaまたはRubyとなります。

0円スクール(ゼロスク)

3つ目は、0円スクールです。

名前に「0円」と冠していて、受講料金が無料であることが分かりやすいですね。そのうえで0円スクールは、学習期間の途中で辞めても、違約金が課されません。そこも含めて無料で受講できます。

対象年齢は、18歳から35歳以下の人となっています。また、仕事をしている社会人、アルバイトの人も受講可能です。仕事と学習を両立させるために、柔軟にスケジュールを計画できるのも、当プログラミングスクールの魅力です。

教室の数もプログラミングスクールのなかでは多い部類に入り、東京、大阪のほかに札幌、仙台、名古屋、福岡で教室を開いています。

コースは2種類あります。どちらも共通で開発実習が含まれており、その実習で作成した成果物をポートフォリオとして、転職活動時に活用可能です。学べるプログラミング言語はJavaとなっています。

ポテパンキャンプ 選抜クラス

4つ目は、ポテパンキャンプの選抜クラスです。教室は存在せず、オンライン完結型の学習スタイルを採用しております。

ポテパンキャンプは、学習開始時は受講費を支払わなければなりません。しかし、ポテパンキャンプが紹介した企業に就職した場合、支払った受講費が全額キャッシュバックされる仕組みとなっています。

これにより、実質無料でポテパンキャンプを利用したことになりますね。

学習内容は、Ruby(Ruby on Rails)を利用したWebアプリケーションの開発になります。選抜クラスのなかでもビギナーコースはWeb開発の基本について、キャリアコースでは、実際にWebサービスを開発することでより実践的な学習が可能です。

TechAcademy 転職保証コース

最後5つ目は、TechAcademy転職保証コースです。このプログラミングスクールも、教室は存在せずすべてのサービスをオンラインで提供するスタイルを採用しています。

「転職保証」と冠しているように、専属のキャリアカウンセラーによる充実した転職支援を受けられるのが特徴です。また、仮に内定が出なかった場合に受講料金が全額返金される、返金保証もついていることからも、転職支援に対する力の入れようが伺えます。

学習内容はJavaを使ったWebアプリケーションの開発がメインとなります。Javaの基礎を学び、その次にWebアプリケーションの拡張機能を開発する実習を行って理解を深めていきます。

無料プログラミングスクールによくある受講条件

ここからは、無料で利用できるプログラミングスクールでよくある受講条件について説明します。

年齢制限がある

無料で利用できるプログラミングスクールは、年齢制限が存在します。

先のプログラミングスクールの一覧でも説明したように、最終目標がエンジニアとして転職することとなっています。エンジニアの転職は、基本的に年齢が若い人のほうが有利である傾向にあります。

プログラミングスクール側からしても、受講者の転職活動を有利に進めたいという思いから、年齢を制限する傾向にあるのです。

逆に言えば、20代が無料で利用できることはこの上ない好機であると言えますので、若いうちに利用して損はないでしょう。

就職先が限定されている

無料で利用できるプログラミングスクールは、就職先が限定されている場合があります。

就職先が限定されていると、自分の入ってみたい企業が見つからない可能性が出てきます。逆に、紹介された企業に就職すれば受講費が全額返金されるというメリットがあります。

学べる言語が決まっている

学べるプログラミング言語が決まっていることも、プログラミングスクールではよくあることです。

なかには、複数あるプログラミング言語から1つ選択できるところもありますが、基本的には就職先にあわせて決められたプログラミング言語を学習することになります。

自分の学びたいプログラミング言語がないと学習する意味がなくなってしまうのが難点ですが、プログラミングスクールが決めたプログラミング言語は、メジャーなものが多いため、多くの企業で通用できます。

エンジニアとして転職活動する必要がある

転職活動が前提のプログラミングスクールも多いのが特徴的です。

その理由として、プログラミングスクールは転職エージェント的な役割も担っており、受講者が就職した企業から報酬をもらうことで運営しているので、受講者から費用を徴収せずに済むからです。

その仕組みの都合上、受講者にはエンジニアとして転職してもらわないとプログラミングスクール自体の運営が成り立たないのです。

転職活動を視野に入れている人であれば好都合ですが、そうでない人は利用できませんね。

無料スクールと有料スクールの違い

ここでは、無料のプログラミングスクールと有料のプログラミングスクールの間で、どのような違いがあるかについて説明します。

エンジニアとして転職・就職しないといけないか

1つ目の違いは、転職活動の有無です。

先述したように、無料のプログラミングスクールでは転職することが前提となっています。仮に受講して、「自分にはプログラミングに向いていないなぁ」と思っても、途中で辞めることができないというデメリットがあります。

もし、どうしても無料で利用したいのであれば、途中で辞められるプログラミングスクールを選ぶことが最善の選択肢であるとも言えますね。

自分のペースで学習できるか

2つ目は、学習ペースを自分で決められるか否かです。

無料のプログラミングスクールは、転職を成功させることを最終目標として学習期間が設定されています。よって、自分のペースで学習できないというメリットがあります。

一週間の中で、この日は休みでこの日に集中的に学習するといったスケジューリングは可能ですが、学習期間の延長は原則ないと思った方がよいでしょう。

転職サポートに力を入れているか

3つ目は、転職サポートの充実さです。

無料のプログラミングスクールは、受講者が就職した企業から報酬をもらうことで運営できています。つまり、受講者に就職してもらわないと運営が成り立ちません。

このようなことから、プログラミングスクール側もおのずと受講者を就職成功させるために、あらゆる転職支援を展開するのです。

無料プログラミングスクールの選び方

先に挙げたプログラミングスクールのなかで、どのプログラミングスクールを選べばよいのか、そのポイントについて3つ解説します。

学べる言語は?

1つ目のポイントは、学べるプログラミング言語です。

プログラミングスクールごとに、学べるプログラミング言語は異なっています。先に挙げたプログラミングスクールは、おもにWeb開発で用いられるプログラミング言語を採用しております。

PHPは、もともとWeb開発のために生まれたプログラミング言語でもあり、フレームワークもいくつかあることから、効率的なWeb開発が可能になっています。

Rubyも、Ruby on Railsというフレームワークを利用することで、効率的にWeb開発できるようになっています。

Javaは、上二つのプログラミング言語と比べると、構文が複雑で覚えるのに時間がかかりますが、最も普及しているプログラミング言語であることもあって、資料やノウハウが多いという強味があります。

オンラインかオフラインか?

2つめのポイントは、学習スタイル(オンライン、またはオフライン)です。

オンラインであれば、インターネットにつながる環境であることを前提に、自宅以外でも利用可能というメリットがあり、質問の対応時間に制限があることなどがデメリットとして挙げられます。

一方、オフラインは講師と直接会話で学習していくので、円滑に学習を進められるというメリットがあります。逆に、教室に通学する時間や費用がかかったり、そもそも地方在住者は利用自体が困難になるといったデメリットがあります。

転職実績は?

3つ目のポイントは、転職実績です。

多くのプログラミングスクールの公式サイトには、卒業生のインタビュー記事が載っています。どのように学習を進めたか、転職活動を進めたか、転職後の状況はどうなのかなどが細かく記載されているので、自分に置き換えてイメージできますね。

また、キャッシュバックの保証がないところは、転職の難易度についても確認したほうがよいでしょう。

実際に選ぶときには、無料のカウンセリングや体験入学をして、直接カウンセラーから聞くのがおすすめです。